中皮腫に選択的に作用する化合物と光学異性体に関する研究成果をプレスリリースしました

当研究室と日本大学、名古屋大学の共同研究成果について、本日、共同プレスリリースを発表しました。

本研究では、BAP1変異を有する悪性中皮腫細胞に選択的な増殖抑制活性を示す化合物Z250-1659について光学異性体を合成し、その活性が主として(S)-体に由来することを明らかにしました。

本研究成果は、Bioorganic & Medicinal Chemistryに掲載されています。

詳細は東京工科大学のプレスリリースをご覧ください。

東京工科大学プレスリリース「中皮腫に選択的に作用する化合物と光学異性体を特定」

論文
Tsutsumi T, Wada A, Yamamoto H, et al.
“Synthesis and biological evaluation of optically active Z250–1659 as a synthetic lethal agent against BAP1-deficient mesothelioma cells”
Bioorganic & Medicinal Chemistry, 143, 118782 (2026).

論文(DOI)

論文がオンライン公開されました!

先日お知らせした、日本大学文理学部 早川一郎先生、名古屋大学ITbM 佐藤綾人先生らとの共同研究成果が、Bioorganic & Medicinal Chemistry に正式にオンライン公開されました。

本研究では、BAP1欠損悪性中皮腫細胞に選択的な増殖抑制活性を示す化合物Z250-1659について光学異性体を合成・評価し、その活性が主に(S)-体に由来することを明らかにしました。

Elsevierより期間限定のShare Linkが発行され、2026年10月16日まで論文全文を無料で閲覧・ダウンロードできます。ご興味のある方はぜひご覧ください。

Synthesis and biological evaluation of optically active Z250–1659 as a synthetic lethal agent against BAP1-deficient mesothelioma cells
Bioorganic & Medicinal Chemistry, 143, 118782 (2026)

論文全文はこちら(10月16日まで無料公開)

今年度最後のオープンキャンパスでした!

8月23日(日)、今年度最後のオープンキャンパスが開催されました。

今回も研究室では、研究内容や研究室での学生生活について紹介しました。暑い中、研究室まで足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました!

今年度は複数回にわたってオープンキャンパスが開催され、私たちの研究室にもたくさんの高校生や保護者の皆さまにお越しいただきました。回を重ねるごとにさまざまな質問をいただき、私たちにとっても研究室や大学での学びについて改めて考える機会になりました。

パンフレットやWebサイトだけではなかなか伝わらない、研究室の雰囲気や実際の大学生活を少しでも感じていただけていたら嬉しいです。

これで今年度のオープンキャンパスは終了です。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

またいつか、キャンパスでお会いできることを楽しみにしています。

Accepted!

論文がBioorganic & Medicinal Chemistryにアクセプトされました!

日本大学文理学部の早川一郎先生、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)の佐藤綾人先生との共同研究による論文
“Synthesis and biological evaluation of optically active Z250–1659 as a synthetic lethal agent against BAP1-deficient mesothelioma cells”
が、Bioorganic & Medicinal Chemistry にアクセプトされました。

私たちはこれまで、悪性中皮腫で高頻度に機能を失っているがん抑制遺伝子 BAP1 に着目し、BAP1を欠損したがん細胞に選択的に作用する化合物を探索してきました。その過程で、名古屋大学ITbMの化合物ライブラリーから Z250-1659 を見いだしました。

今回の研究では、Z250-1659の光学異性体を早川先生のグループに合成していただき、その生物活性を解析しました。その結果、2つの光学異性体のうち、主として一方の S体 がBAP1欠損中皮腫細胞に対する増殖抑制活性を示すことが明らかになりました。

有機合成化学とがん生物学を組み合わせることで進めることができた研究です。早川先生、佐藤先生をはじめ、研究にご協力いただいた皆さまに心より感謝いたします。

そして、この化合物の研究はこれで終わりではありません。現在は、Z250-1659がどのような分子機構によってBAP1欠損がん細胞に作用するのかを明らかにするため、生物学的な解析をさらに進めています。今回の論文に続いて、こちらも論文として報告できるよう研究を進めていきます!

オープンキャンパス

8月2日にオープンキャンパスを開催し、多くの高校生・保護者の皆さまに研究室へお越しいただきました。

学生による研究紹介や実験体験に加え、共通機器室(ナノテクセンター)も見学していただき、研究で実際に使用している大型分析機器について紹介しました。

当研究室では、がん研究や薬学研究に取り組む学生が、高校生の皆さんに実験や研究内容を分かりやすく説明しました。熱心に質問してくださる参加者も多く、学生にとっても研究を伝える貴重な機会となりました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
またお会いできることを研究室一同、楽しみにしております。

オープンキャンパス

本日、オープンキャンパスにて研究室公開を行いました。

多くの高校生や保護者の皆さまにお越しいただき、研究室の設備や研究内容をご紹介しました。実際の研究環境をご覧いただきながら、研究の進め方や学生生活についてもお話しすることができました。

ご来室いただいた皆さま、ありがとうございました。

本研究室では、がんをはじめとする生命現象の解明を目指した研究に取り組んでいます。今回の見学を通して、大学での研究や生命科学に少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思います。

皆さまの進路選択の一助となれば幸いです。

USP1論文がCDDpress Monthly Readers’ Choice(2026年5月)に選出されました

本研究室の論文
“USP1 inhibition selectively suppresses BAP1-deficient malignant mesothelioma…”
が、CDDpress(Cell Death and Differentiation, Cell Death & Disease, Cell Death Discovery)の注目論文コレクション「Monthly Readers’ Choice(2026年5月)」に選出されました。

本コレクションは、CDDpressが毎月更新している注目論文集で、各誌に掲載された最新の研究成果の中から選ばれた論文が紹介されています。

学長賞受賞

このたび、本学の学長賞表彰式が行われ、当研究室に所属する4年生2名が受賞しました。

学長賞は、各学年において特に優秀な学業成績を収めた学生に贈られる賞です。

日頃の努力が実を結んだ結果であり、研究室一同、大変嬉しく思っています。受賞されたお二人、おめでとうございます!

今後の卒業研究でのさらなる活躍を期待しています。

オープンキャンパス

本日のオープンキャンパスでは、当研究室の企画にご参加いただきありがとうございました!

がんに関するクイズ、アルコールパッチテスト、マイクロピペット操作体験などを通して、生命科学や医療・創薬研究の一端に触れていただきました。

また、研究室で行っている研究についてもポスターを用いて紹介しました。

ご来場いただいた皆さまに、研究や大学での学びを身近に感じていただけていれば幸いです。

運営を手伝ってくれた学生の皆さんもありがとうございました!

論文掲載のお知らせ

当研究室の研究成果が、Cell Death & Disease に掲載されました。

本研究では、悪性中皮腫細胞において、BAP1とUSP1が協調してFANCD2の安定性および細胞増殖を制御することを明らかにしました。

Title:
“BAP1 and USP1 cooperate to regulate FANCD2 stability and cell proliferation in mesothelioma cells”

DOI:
10.1038/s41419-026-08818-7

本研究成果が、悪性中皮腫に対する新たな分子標的治療戦略の理解につながることが期待されます。