論文がBioorganic & Medicinal Chemistryにアクセプトされました!
日本大学文理学部の早川一郎先生、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)の佐藤綾人先生との共同研究による論文
“Synthesis and biological evaluation of optically active Z250–1659 as a synthetic lethal agent against BAP1-deficient mesothelioma cells”
が、Bioorganic & Medicinal Chemistry にアクセプトされました。
私たちはこれまで、悪性中皮腫で高頻度に機能を失っているがん抑制遺伝子 BAP1 に着目し、BAP1を欠損したがん細胞に選択的に作用する化合物を探索してきました。その過程で、名古屋大学ITbMの化合物ライブラリーから Z250-1659 を見いだしました。
今回の研究では、Z250-1659の光学異性体を早川先生のグループに合成していただき、その生物活性を解析しました。その結果、2つの光学異性体のうち、主として一方の S体 がBAP1欠損中皮腫細胞に対する増殖抑制活性を示すことが明らかになりました。
有機合成化学とがん生物学を組み合わせることで進めることができた研究です。早川先生、佐藤先生をはじめ、研究にご協力いただいた皆さまに心より感謝いたします。
そして、この化合物の研究はこれで終わりではありません。現在は、Z250-1659がどのような分子機構によってBAP1欠損がん細胞に作用するのかを明らかにするため、生物学的な解析をさらに進めています。今回の論文に続いて、こちらも論文として報告できるよう研究を進めていきます!
